異常な騒ぎ
アメリカに来て、すごく感じることなのだけど、日本はみんなが同じことをしないと気がすまない国であると思う。簡単に言えば、誰かが右向け右と言えば、みんながそれに従い、左向け左と言えば、みんなが左を向く。それが日本社会なのだろう(韓国ほどではないと思う)。
先日行われたボクシングの世界戦。すごいよね。視聴率が40%越え。10代でタイトルを手にするかもしれないという話題性があったものの、こんなに騒いじゃう日本が面白い(俺も注目していた一人)。
判定の疑惑があるものの、その後、放送したT社への抗議数のすごさ。感心しちゃうよ。インターネットのおかげで、アメリカにいても日本の騒ぎ度がずいぶん伝わってくる。最近話題のYouTubeのおかげが大きいかな。いろいろニュースなどを見ていると、結論は賛否両論ってことだよね。判定に怒っている人もいれば、試合が始まるまでが長いとか、K氏の言動などなど。賛成する人もいれば、反対する人もいる。
一見、日本の社会は発言の自由があり、人それぞれ違う考えがあり、僕が最初に書いた内容とは違うように思える。しかし、今の日本社会の話題はただ1つ、K氏のボクシングなのだよね。つまり、みんな同じことをしているってこと。それは、W杯サッカーでも言える。身近で言えば、友達との会話。
例
A:昨日のドラマ見た?
B:もちろん見たよ。来週の最終回が楽しみだよ。
A:私も。今から録画のセットしとかなくちゃ。
この会話、よく聞くよね?みんな人と同じことをしてるんだよ。アメリカでは、よっぽどの話題性がなければ、このような話は日本ほど出てこない。音楽でも同じです。日本で、音楽は何が好き?と質問すると、大体、予想できる返答がくる。けれど、極端に言えば、アメリカでは100人に聞けば、100人とも違ったアーティスト名が出てくる。
結局、日本という社会は、みんなが同じことをして喜びを感じる国なのだと思う。だから、みんなと違う考えや行動をすると、その人は異質な人とみなされ、目には見えない差別を受ける。これは、日本の教育システムでも当てはまると思う。
こうした背景は、古くからの日本の歴史や地理が関係しているのも事実。けれど、メディアの影響力が1番大きいのではないかと思う。どのテレビ局を見ても、どの新聞を見ても、みんな同じ話題だ。野球で言えば、巨人(今では過去の話?)。それから、L会社の元社長、未来の予想屋のH氏、黒装束のH氏、氷界のA氏(彼女はかわいそうだ)。1つ話題になれば、みんな同じ内容のことを取り上げ、話題性が無くなればみんな捨てられる。K氏もこのままでは、あと何年持つのだろうか?
日本はメディアの影響力が他の国よりも大きいのは事実だと思う。その影響力のあるメディアが、もっと注意して放送しなければいけないのに、視聴率がとれればなにしてもいい的な感じに暴走しているのも事実。マスコミは、L会社の元社長に対して“金があればなにをしてもいい”と言うのは間違っていると散々主張してきたのにもかかわらず、テレビ局のT社はこれと同じ精神で暴走している。
マスコミは、ボクサーのK氏の言論に対して子供に悪影響だとバッシングしているけど、子供に悪影響なものは放送していないと断言できる局はあるのか?と言いたい。
個人的に、彼の言葉使いは賛成できない。試合前のパフォーマンスはガッツ石松さんも言っているように、僕もやってもいいと思う。けれど、試合後などで、マスコミのインタビューでのタメ口は絶対にしてはいけないと思う。
あと、疑惑の判定について。けれど、冷静に考えるとボクシングの採点方式を理解してないからだと思う。ボクシングに詳しい専門の人は、みんな接戦だったと言っている。つまり、どちらが勝ってもおかしくない状態だったということだ。Yahoo! Japanの投票結果をマスコミはこぞって取り上げた。結果は、9割がK氏は負けていた。けれど、投票した人は明らかに度素人の一般人。おそらく、みんなは一度ダウンを食らった印象が大きかったため、K氏は負けていたと思ったのでしょう。それなのに、このデーターを持ち出すマスコミが理解できない。
今回、本当に長い内容なったけど、ここまで読んでくれた人に感謝します。みなさんも、もう一度、よく考えてほしいです。
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